Databricksは製品のリブランドと機能拡張に合わせて、 認定試験の出題範囲を定期的に改定しています。2026年は複数の試験で大きな変更が行われ、 用語の刷新・ドメインウェイトの見直し・新試験の追加が実施されました。 この記事では、2026年の主な変更点と受験への影響を詳しく解説します。
2026年に実施された、または実施予定の主な変更を表にまとめます。
| 試験名 | 変更内容 | 適用時期 |
|---|---|---|
| Data Engineer Associate(DEA) | 出題区分を5区分から7区分に再編(Lakeflow Jobs・CI/CD・トラブルシューティングが独立した区分に)、ガバナンスの比重11%→15%、Delta SharingとLakehouse Federationは範囲外に | 2026年5月4日 |
| Data Engineer Professional(DEP) | 2026年10月9日から新しい試験に切り替え。採点対象は59問→60問、出題区分は10区分→9区分に再編され、新しい試験の言語は英語のみ(試験ガイドより) | 2026年10月9日 |
| Machine Learning Associate(MLA) | 2026年10月時点で改定なし(現行の試験ガイドは2025年3月1日時点の版) | — |
| Spark Developer Associate | 2026年10月時点で改定なし(現行の試験ガイドは2025年10月30日時点の版) | — |
| GenAI Engineer Associate | 試験ガイドを2026年3月18日時点の版に更新(試験自体は2024年1月に発表)。Agent Bricks・MCPサーバー・AI Gatewayが出題項目に入っている | 2026年3月18日 |
| Context Engineer Associate(新設) | 新しい試験。AIエージェントに渡す情報(コンテキスト)の設計と管理を問う。採点対象は約45問・90分・$200 | 2026年7月29日 |
| Data Analyst Associate(DAA) | 2026年10月時点で改定なし(現行の試験ガイドは2025年10月30日時点の版) | — |
| Machine Learning Professional(MLP) | 2026年10月時点で改定なし(現行の試験ガイドは2025年9月30日時点の版) | — |
| Data Engineer Associateの更新用の試験(新設) | DEAの資格が失効済みか、失効まで2か月以内の人が受けられる更新用の試験。採点対象25問・60分・$200・オンラインのみ(認定試験の数には含まない) | 試験ガイドは2026年6月15日時点の版 |
DEAは2026年5月4日に新しい版の試験に切り替わり、2026年の改定で最も影響が大きい試験の一つです。主な変更点は以下のとおりです。
2026年5月4日からの試験では、出題区分が5つから7つになりました。新しい区分と比重は次のとおりです。
| 区分(2026年5月4日〜) | 比重 |
|---|---|
| Databricks Intelligence Platform | 6% |
| Data Ingestion and Loading | 21% |
| Data Transformation and Modeling | 22% |
| Working with Lakeflow Jobs | 16% |
| Implementing CI/CD | 10% |
| Troubleshooting, Monitoring, and Optimization | 10% |
| Governance and Security | 15% |
旧版はDatabricks Intelligence Platform(10%)、Development and Ingestion(30%)、Data Processing & Transformations(31%)、Productionizing Data Pipelines(18%)、Data Governance & Quality(11%)の5区分でした。旧版の「Productionizing Data Pipelines」にまとまっていたジョブ・デプロイ・Spark UIの内容は、新版ではLakeflow Jobs、CI/CD、トラブルシューティングの3区分に分かれています。問題数(採点対象45問)と試験時間(90分)は変わっていません。
旧版の「Data Governance & Quality」(11%)は「Governance and Security」(15%)になりました。Unity Catalogのマネージドテーブルと外部テーブルの違いと基本操作、GRANT・REVOKE・DENYによる権限設定、列マスクと行レベルセキュリティ、Unity CatalogのABACポリシーが問われます。一方、旧版にあったDelta SharingとLakehouse Federationは新しい試験ガイドから外れました。
Delta Live Tables(DLT)は「Lakeflow Spark Declarative Pipelines」に名称が変わり、2026年5月4日版の試験ガイドもこの名称を使っています(その後、現在のドキュメントとDEPの2026年10月9日版の試験ガイドでは「Lakeflow Pipelines」と呼ばれています)。Pythonではdltモジュールがpyspark.pipelinesモジュールに置き換わりましたが、@dlt.tableデコレータなどdltを使ったコードも引き続き使えます。ほかにも、ジョブは「Lakeflow Jobs」、Databricks Asset Bundlesは「Declarative Automation Bundles」、Databricks Reposは「Databricks Git Folders」という名称で試験ガイドに載っています。
DEPは2026年10月9日に新しい試験に切り替わりました。採点対象は59問から60問になり、制限時間120分と受験料$200は変わっていません。新しい試験の言語は英語のみです(10月8日までの試験は日本語でも受験できました)。出題区分は10から9になり、配点は次のとおりです。
| 区分(2026年10月9日〜) | 比重 | 旧版(〜10月8日) |
|---|---|---|
| Developing Code for Data Processing using Python and SQL | 23% | 22% |
| Data Ingestion & Acquisition | 12% | 7% |
| Data Manipulation | 12% | 10%(Data Transformation, Cleansing, and Quality) |
| Monitoring and Alerting | 10% | 10% |
| Cost & Performance Optimization | 15% | 13% |
| Ensuring Data Security and Compliance | 8% | 10% |
| Data Governance | 5% | 7% |
| Debugging and Deploying | 10% | 10% |
| Data Modeling | 5% | 6% |
| (Data Sharing and Federation) | 区分なし | 5% |
旧版の配点は公式ページの表記です。新しい試験ガイドでは、OpenSharing(旧Delta Sharing)・Clean Rooms・Lakehouse FederationがData Ingestion & Acquisitionに入り、Lakeflow ConnectでのCDC取り込み、VARIANT型、ai_query、ABACポリシー、Unity CatalogのMetric Viewsなどが明記されました。
試験で使われる主な用語の、旧名称と現在の名称の対応表です。新しい試験ガイドは現在の名称を使っていますが、名称の変更に合わせて更新されていない試験ガイドには旧名称が残っています(例:MLPの試験ガイドはDatabricks Asset BundlesとLakehouse Monitoring、GenAIの試験ガイドはVector Search、DAAの試験ガイドはDelta Sharing)。
| 旧名称 | 現在の名称 | 備考 |
|---|---|---|
| Delta Live Tables(DLT) | Lakeflow Pipelines | DEAの2026年5月4日版試験ガイドではLakeflow Spark Declarative Pipelines。Pythonはpyspark.pipelinesが推奨で、@dlt.tableも引き続き使える |
| APPLY CHANGES API | AUTO CDC API | 構文は同じ。APPLY CHANGESも使えるが、DatabricksはAUTO CDCを推奨 |
| Databricks Workflows / Jobs | Lakeflow Jobs | ジョブスケジューラの名称変更 |
| Databricks Asset Bundles(DAB) | Declarative Automation Bundles | DEA(2026年5月4日版)とDEP(2026年10月9日版)の試験ガイドで使われている名称 |
| Databricks Repos | Databricks Git Folders | DEA(2026年5月4日版)とDEP(2026年10月9日版)の試験ガイドで使われている名称 |
| Delta Sharing | OpenSharing | 2026年6月に名称変更。DEPの新しい試験ガイドはOpenSharingを使っている |
| Feature Store | Feature Engineering in Unity Catalog | UCベースに統合、databricks-feature-engineeringパッケージ |
| Z-ORDER BY | Liquid Clustering(推奨) | 公式ドキュメントはLiquid Clusteringを「パーティショニングとZORDERに代わるもの」と説明。Z-ORDERも引き続き使え、DEPの試験ガイドには両者を比べる項目がある |
| MLflow Model Registry(Workspace版) | MLflow Model Registry in Unity Catalog | UC版への移行が推奨 |
| Lakehouse Monitoring | data profiling(データプロファイリング) | MLPの試験ガイドはLakehouse Monitoringのまま |
| Mosaic AI Model Serving | Model Serving | 2026年10月時点のドキュメントの名称。Foundation Model APIs含む |
| Databricks Vector Search(Mosaic AI Vector Search) | Databricks AI Search | GenAIの試験ガイドはVector Searchのまま |
| Genie spaces | Genie Agents | DAAの試験ガイドはAI/BI Genie spacesのまま |
| DBFS(Databricks File System) | Unity Catalog Volumes(推奨) | DBFSはレガシー、Volumesへの移行推奨 |
GenAI Engineer Associateは2024年1月に発表された試験で、試験ガイドは2026年3月18日時点の版になっています。生成AIアプリケーション開発に関する実践的な知識が問われます。なお、2026年に新しく加わった試験はContext Engineer Associate(2026年7月29日〜)です。
Databricksは2023年以降、Mosaic AIブランドのもとでFoundation Model APIs、Vector Search、AI Gatewayなど生成AI向けの機能を急速に拡充してきました。これらの機能を活用してRAGアプリケーションやLLMOpsパイプラインを構築するスキルを証明する資格が、GenAI Engineer Associateです。
2026年の改定を踏まえた受験タイミングの推奨事項をまとめます。
試験が改定されるときは、各試験の認定ページからリンクされている公式Exam Guideが更新されます。DEAでは、改定前から「2026年5月4日に新しい版になる」と明記した試験ガイドが公開されていました。DEPでも、2026年10月9日の切り替え前に、それまでの試験と新しい試験の両方の出題範囲を載せた試験ガイドが公開されていました。まず最新のExam Guideを確認し、ドメインのウェイト変更や追加・削除されたトピックを把握しましょう。NicheeLab問題集は、DEAは2026年5月4日の改定に合わせて更新済みですが、DEPは2026年10月8日までの旧版(10セクション)の出題範囲で作成したもので、10月9日からの新しい試験にはまだ合わせていません。
改定適用後は新しい出題範囲で試験が実施されます。古い参考書や問題集で学習して受験すると、新しいトピック(Lakeflow、Liquid Clustering、Mosaic AI等)が出題された際に対応できません。学習開始前に、対象試験の改定が適用済みかを確認してください。
複数のDatabricks資格取得を目指す場合、DEA → Spark Developer → MLA → GenAI Engineer の順序が効率的です。DEAでDatabricksプラットフォームの基礎を固め、Spark Developerでコード力を強化し、MLAで機械学習の知識を加え、GenAIで最新技術をカバーする流れです。
DEA - 2026年改定
問題 1
2026年のDatabricks試験改定に関する説明として正しいものはどれですか?
正解: A
Delta Live Tables(DLT)は「Lakeflow Spark Declarative Pipelines」(DEAの2026年5月4日版試験ガイドの表記)を経て、現在のドキュメントとDEPの2026年10月9日版試験ガイドでは「Lakeflow Pipelines」と呼ばれています。Pythonではpyspark.pipelinesモジュールが推奨になりましたが、@dlt.tableデコレータ、@dlt.viewデコレータ、Expectations(データ品質制約)などdltを使ったコードも引き続き使えます。BのZ-ORDER BYは、公式ドキュメントでLiquid Clusteringに置き換えるものと説明されていますが、削除はされていません。CのFeature Storeは「Feature Engineering in Unity Catalog」としてUCに統合済みです。DのGenAI Engineer Associateには前提資格は不要です。
2026年の改定で既存のDatabricks資格は無効になりますか?
いいえ、既存の資格は有効期限(取得日から2年間)まで有効です。再認定が必要になるのは有効期限が近づいたときで、その時点で実施されている最新の試験を受けます。改定前に取得した資格が早期に無効化されることはありません。ただし、改定後は新しい出題範囲で試験が実施されるため、再認定時には改定内容を踏まえた学習が必要です。なおData Engineer Associateは、資格が失効済みか失効まで2か月以内であれば、更新用の試験(Renewal Exam:採点対象25問・60分・$200・オンラインのみ)でも更新できます。
旧名称のDLT(Delta Live Tables)で学習した内容は無駄になりますか?
いいえ、技術的な内容はほぼそのまま使えます。DLTは名称が変わり、DEAの2026年5月4日版の試験ガイドでは「Lakeflow Spark Declarative Pipelines」、現在のドキュメントとDEPの2026年10月9日版の試験ガイドでは「Lakeflow Pipelines」と呼ばれています。Pythonのモジュールはdltからpyspark.pipelinesに置き換わり、Databricksはpyspark.pipelinesを推奨していますが、@dlt.tableデコレータなどdltを使ったコードも引き続き使えます。Expectations(データ品質制約)や、ストリーミングテーブルとマテリアライズドビューの考え方もそのまま有効です。新しい試験ガイドは新しい名称を使っているため、名称の対応関係を押さえておけば問題ありません。
GenAI Engineer Associate試験の受験には前提資格が必要ですか?
いいえ、前提資格は不要です。Databricksの認定試験はどれも前提資格がなく、どの試験からでも受験可能です(前提資格が必要なのは、Data Engineer Associateの更新用の試験だけです)。ただし、GenAI Engineer Associate試験はRAG・Vector Search(現在の名称はAI Search)・LLMOpsなどの専門知識が問われるため、試験ガイドでは関連コースの受講と6か月の実務経験が強く推奨され、Pythonとそのライブラリの実務知識も準備項目に挙がっています。DEAやMLAを先に取得してプラットフォーム全体の理解を深めてから受験する方が効率的です。
出題範囲を体系的に扱う教科書があります。全 16 章、登録なしで全部読めます。
第 0 部・無料
クラウド自体がはじめての方へ
サーバー・ネットワーク・データベースの前提知識なしで読める 8 章。登録不要・無料。
無料
Databricks とレイクハウスの全体像
なぜこの製品が要るのか、何がどこに属するか
無料
データはどこに、どんな形で保存されるか
テーブルの実体と Delta Lake の内部
NicheeLab編集部
データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。
Databricks資格一覧|全8試験・難易度・勉強法
Databricks認定資格(全8試験)の一覧・出題範囲・合格ライン・難易度を徹底解説。2026年10月時点の公式情報に...
Databricks試験の難易度ランキング|7資格を徹底比較
Databricks認定試験のうち7資格の難易度をランキング形式で徹底比較。合格率・学習時間・出題傾向から難易度を分析。...
Databricks資格の勉強方法|最短合格ルートと学習時間の目安
Databricks認定資格に最短で合格するための勉強方法を完全ガイド。公式リソース・問題集・学習スケジュールを徹底解説...
Databricks Data Engineer Associate完全解説|出題範囲・問題例・合格戦略
Databricks Certified Data Engineer Associate試験を徹底解説。2026年5月版...
Databricks Data Engineer Professional完全解説|上級試験の攻略法
Databricks Certified Data Engineer Professional試験を徹底解説。2026年...