SnowPro Specialty: Gen AI(GES-C02)は、Snowflakeの生成AI活用に特化したSpecialty認定試験です。 Cortex AI、LLM Functions、Vector Search、RAGパターン、ドキュメント処理など、Snowflake上での生成AI活用スキルを証明します。 この記事では出題ドメインの詳細と各技術の対策ポイントを解説します。
Gen AI Specialty試験はSnowflakeプラットフォーム上での生成AI・LLMの活用能力を認定するSpecialtyレベルの試験です。 Snowflakeが急速に拡充しているCortex AIエコシステムの知識が問われます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 試験コード | GES-C02 |
| 問題数 | 55問(採点対象外の問題が含まれることがある) |
| 試験時間 | 85分 |
| 合格ライン | 750/1000点 |
| 受験料 | $225 USD |
| 前提条件 | なし(SnowPro Core認定は不要) |
| 試験形式 | 選択式(単一選択・複数選択) |
| 言語 | 英語 |
| 受験方法 | Pearson VUE(オンライン監督またはテストセンター) |
| ドメイン | 配点比率 | 主要トピック |
|---|---|---|
| 1.0 Snowflake for Gen AI Overview | 18% | Cortex AIの全体像(AI関数・Cortex Search・Cortex Analyst・Cortex Agents)、Snowflake Intelligence、クロスリージョン推論、Model RegistryとSnowpark Container Servicesによる独自モデルの持ち込み |
| 2.0 Snowflake Gen AI Functions | 38% | AI関数(AI_COMPLETE・AI_CLASSIFY・AI_EXTRACTなど)とベクトル関数、Cortex Search・Cortex Analystを使った分析、Streamlit in Snowflakeでのチャットアプリ、データパイプラインでの利用、Snowpark Container Servicesでのサードパーティモデル実行 |
| 3.0 Snowflake Gen AI Governance | 29% | モデルへのアクセス制御、RBACとCORTEX_USERなどのロール、ガードレールと機密データの扱い(AI_REDACT)、Cortexのコスト監視と最適化、AI Observability |
| 4.0 Snowflake Document Processing | 15% | AI_PARSE_DOCUMENT(OCR/LAYOUTモード)、AI_EXTRACT、Streams・Tasksを使った文書処理パイプライン、トラブルシューティング |
NicheeLabの問題集について:NicheeLabのGen AI問題集は、旧版GES-C01の出題範囲(3ドメイン)に沿って作成したものです。 GES-C02のドメイン4.0(Snowflake Document Processing)に当たる分類はなく、Cortex Code・MCP・AI_TRANSCRIBE・AI_REDACT・AI_FILTERなど、GES-C02で加わった項目も扱っていません。 これらは公式Study Guideのリンク先で学習してください。
Cortex AI Functionsは、Snowflake内でLLMを直接呼び出すSQL関数群です。 外部APIキーや追加インフラが不要で、Snowflakeのガバナンス下でLLMを利用できる点が最大の特徴です。 現在の中心はAI_COMPLETEなどのAI_*関数で、従来のSNOWFLAKE.CORTEX.COMPLETEなどは公式リファレンスで「2026年末までに非推奨になる」と案内されています。GES-C02のStudy Guideも、AI関数の多くをAI_*の名前で挙げています。
最も基本的なLLM呼び出し関数で、生成AIのほとんどの用途に使います。モデル名とプロンプトを引数に取り、生成結果を返します(従来のSNOWFLAKE.CORTEX.COMPLETEの後継)。
-- AI_COMPLETEの基本呼び出し
SELECT AI_COMPLETE(
'llama3.3-70b',
'Snowflakeのマイクロパーティションの利点を3つ挙げてください'
) AS llm_response;
-- テーブルデータに対してバッチ処理
SELECT
product_name,
AI_COMPLETE(
'llama3.3-70b',
CONCAT('以下の商品レビューを要約してください: ', review_text)
) AS review_summary
FROM product_reviews
LIMIT 100;AI_COMPLETE以外に、特定のタスク向けの関数が用意されています。試験ではAI_COMPLETEとの使い分けが問われます(公式Study Guideのサンプル問題にもあります)。
Cortex Searchは、テキストデータに対するセマンティック検索(意味検索)をSnowflake内で実現する機能です。 従来のキーワード検索(LIKE / CONTAINS)では捉えられない意味的な類似性を発見できます。
テキスト(や画像)を埋め込みベクトルに変換する関数です(従来のEMBED_TEXT_768・EMBED_TEXT_1024の後継)。ベクトルの次元数はモデルで決まり、e5-base-v2なら768次元です。このベクトルをVECTOR型の列に格納し、コサイン類似度で検索します。
-- テキストのベクトル化と格納
CREATE TABLE knowledge_base (
doc_id INT,
content VARCHAR,
content_vector VECTOR(FLOAT, 768)
);
INSERT INTO knowledge_base
SELECT
doc_id,
content,
AI_EMBED('e5-base-v2', content) AS content_vector
FROM raw_documents;-- コサイン類似度によるセマンティック検索
SELECT
doc_id,
content,
VECTOR_COSINE_SIMILARITY(
content_vector,
AI_EMBED('e5-base-v2', 'Snowflakeの料金体系')
) AS similarity_score
FROM knowledge_base
ORDER BY similarity_score DESC
LIMIT 5;RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、LLMにドメイン固有の知識を与えるアーキテクチャパターンです。 Gen AI試験では、Snowflake上でのRAG実装が重点的に出題されます。
Cortex Search Serviceを使うと、手動でEmbedding→Vector格納→類似度検索のパイプラインを構築する代わりに、 マネージドなセマンティック検索エンドポイントが提供されます。インデックスの自動更新やハイブリッド検索(キーワード+セマンティック)にも対応します。
-- Cortex Search Serviceの作成
CREATE CORTEX SEARCH SERVICE product_search
ON content
WAREHOUSE = compute_wh
TARGET_LAG = '1 hour'
AS (
SELECT product_id, content, category
FROM product_docs
);Cortex Analystは、自然言語の質問をSQLに変換し、Snowflakeデータに対して回答を生成する機能です。 公式Study Guideには、セマンティックビュー(Semantic Views)とそのYAML仕様、Verified Query、Custom Instructionsが挙がっています。
Streamlit in Snowflake(SiS)は、Snowflake内でPython Streamlitアプリを実行する機能です。 Gen AI試験では、SiSを使ったチャットボットやRAGアプリの構築パターンが出題されます。
生成AIの業務活用にはガバナンスが不可欠です。公式Study Guideのドメイン3.0(29%)には、次のような項目が挙がっています。
SnowPro Specialty: Gen AI
問題 1
Snowflake上でRAG(Retrieval-Augmented Generation)パイプラインを構築する際、ドキュメントのベクトル化に使用する関数として最も適切なものはどれですか?
正解: A
AI_EMBEDはテキスト(や画像)を埋め込みベクトルに変換する関数で、RAGパイプラインの検索(Retrieval)フェーズに必要です(従来のEMBED_TEXT_768の後継)。AI_COMPLETEはテキスト生成、AI_SUMMARIZEは要約、AI_TRANSLATEは翻訳の関数であり、ベクトル化には使用しません。
SnowPro Specialty Gen AI試験にPythonのコーディング問題はありますか?
コードを直接書かせる問題はありません(問題形式は単一選択と複数選択)。ただし、公式Study GuideのサンプルにはSQLを選択肢にした問題があり、学習項目にはStreamlit in Snowflakeのアプリコードからの呼び出しや、Model Registryでのモデルの登録・呼び出しも含まれます。AI_COMPLETEなどCortex AI Functionsの呼び出し構文は押さえておきましょう。
Cortex AIの機能はどのEditionで利用できますか?
公式ドキュメントのCortex AI Functions・Cortex Search・Cortex Analystのページには、Enterprise Edition以上といったEditionの条件は書かれていません。書かれている条件は、提供リージョン(対象外のリージョンではクロスリージョン推論を使う)と権限(USE AI FUNCTIONS権限と、CORTEX_USERなどのデータベースロール)です。なお、無料トライアルのアカウントではAI機能が初期状態で無効になっていて、使うにはクレジットカードの登録が必要です。
RAGパターンの出題はどの程度の深さですか?
Retrieval-Augmented Generation(RAG)の概念理解に加え、Snowflake上での実装パターンが問われます。具体的には、Cortex Searchで関連する文書を検索し、取得したコンテキストをAI_COMPLETE関数のプロンプトに埋め込む流れです。Embeddingモデルの選択やチャンクサイズも、公式Study Guideの学習項目(2.2)に入っています。
資格の話をしない、クラウドそのものの入門 8 章があります。登録なしで全部読めます。
第 0 部・無料
クラウド自体がはじめての方へ
サーバー・ネットワーク・データベースの前提知識なしで読める 8 章。登録不要・無料。
NicheeLab編集部
データエンジニアリング・クラウド資格の専門家。Databricks・Snowflake等の認定資格を保有し、実務経験に基づいた問題作成・解説を行っています。NicheeLab運営。
Snowflake資格一覧|全11試験(SnowPro)の難易度・費用
Snowflake認定資格(SnowPro)全11試験の一覧・難易度・費用・出題範囲を徹底解説。SnowparkとDat...
Snowflake試験の難易度ランキング|全11資格を徹底比較
Snowflake(SnowPro)認定全11試験の難易度をランキング形式で比較。学習時間・合格に必要なスキルから分析。...
Snowflake資格の勉強方法|効率的な学習ルートと合格のコツ
Snowflake認定資格(SnowPro)に最短で合格するための勉強方法。公式リソース・学習スケジュールを徹底ガイド。...
SnowPro Core試験完全解説|出題範囲・問題例・合格戦略
SnowPro Core Certification(COF-C03)を徹底解説。出題範囲・100問の試験形式・合格ライ...
SnowPro Platform Associate(SOL-C01)完全解説|現在は予約不可・試験内容と次の受験先
SnowPro Associate: Platform(SOL-C01)は2026年10月時点でSnowflakeの公式...